俳優でアーティストののん(31)が『第16回伊丹十三賞』を受賞し、6日に都内で行われた贈呈式に出席した。受賞に際してのんは、「うれしすぎて大興奮」と語り、彼女の活動が高く評価されたことを喜んだ。伊丹十三賞は、様々な分野で才能を発揮し、時代を切り拓く役割を果たした伊丹十三氏の業績を記念して創設された賞である。
伊丹十三賞の概要
伊丹十三賞は、2008年に設立され、これまでに多くのクリエイターが受賞している。この賞は、デザイナー、イラストレーター、俳優、エッセイスト、テレビマン、映画監督など、幅広いジャンルの才能を称えるものであり、受賞者には以下のような方々が含まれる。
年度 | 受賞者 |
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2008年 | 糸井重里 |
2009年 | タモリ |
2010年 | 内田樹 |
2011年 | 森本千絵 |
2012年 | 池上彰 |
2013年 | リリー・フランキー |
2014年 | 新井敏記 |
2015年 | 是枝裕和 |
2016年 | 星野源 |
2017年 | 磯田道史 |
2018年 | 宮藤官九郎 |
2019年 | 清水ミチコ |
2020年 | 小池一子 |
2021年 | 三谷幸喜 |
のんの受賞理由としては、「俳優、ミュージシャン、映画監督、アーティスト……困難を乗りこえ自由な表現に挑み続ける創作活動が評価された」と述べられている。
のんの受賞コメント
贈呈式では、のんが盾と副賞を受け取ると、彼女は喜びと照れを交えた表情を見せた。「この度は、すばらしい賞をいただけてうれしい気持ちでいっぱいです」と感謝の意を示した。彼女はまた、「無我夢中で『自分の思いを貫き通すぞ!』という気持ちで活動してきました」と自信のある姿勢を語る一方で、自己表現に対する不安感についても触れ、「どれだけ自信があっても、褒めてもらえても、自分がやった表現を疑い続ける気持ちで悩んじゃうことがあります」と本音を明かした。
イベントの詳細
贈呈式には、審査員を代表して平松洋子氏が祝辞を述べ、「のんさん、能年玲奈さん、賞を受けてくださり、ありがとうございます」と祝福。のんは「伊丹十三さんと重なるところがある」との言葉に心を動かされた様子で、「さまざまな顔を持っていて、どの分野でも突き詰めた方だと思うが、私もそんな風に自分の表現を突き詰めていけるようになれたらなと思います」と宣言し、更なる挑戦の意志を表明した。
のんの活動履歴
のんは、1993年7月13日生まれ。彼女の代表的な活動を以下に示す。
年度 | 活動内容 |
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2016年 | 劇場アニメ『この世界の片隅に』で主人公の声を担当 |
2022年 | 自身の脚本・監督・主演の映画『Ribbon』を公開 |
2022年 | 主演映画『さかなのこ』で日本アカデミー賞「優秀主演賞」を受賞 |
2023年 | 2ndフルアルバム『PURSUE』をリリース |
2024年 | 主演映画『私にふさわしいホテル』公開予定 |
のんはその多才な才能により、俳優だけでなく、音楽活動や映画制作にも積極的に関わり続けている。彼女の挑戦は、時に困難を伴うが、その信念で乗り越えてきたことで、今の彼女がある。この奨励が今後のさらなる飛躍につながっていくことは間違いない。
FAQ
Q1:伊丹十三賞の授賞対象者にはどのような人物がいますか?
A1:伊丹十三賞は様々な分野の才能を対象にしており、デザイナー、俳優、映画監督など多岐にわたります。
Q2:のんはどのような経歴を持っていますか?
A2:のんは、声優、映画監督、音楽活動を行うなど、多才なアーティストです。特に『この世界の片隅に』や『さかなのこ』での活躍が評価されています。
Q3:今回の受賞についてのんはどのように感じていますか?
A3:のんは受賞の際、「うれしすぎて大興奮」と感情を表現し、自身の活動が高く評価されたことを喜んでいます。
このように、のんの受賞は彼女の揺るぎない信念と努力の賜物であり、今後の創作活動へのさらなる期待が高まっている。